Wednesday, July 23, 2008


ちょっと前になるけど、最後の授業のときに、
クラスの人たちと餃子パーティー。

授業はひたすら丸山真男のテキストを読むこと。
先生の分析が毎回ものすごく鋭くて、テキスト分析っていうのはこういうことなんだ、と感心してた。
自分なりに読んで授業に挑んでも、先生の手にかかったら、数倍面白いものになっていって、その見事さに毎回話に聞き入っていた。こんな授業は今までになかったかもしれない。
先生曰く、授業で読んだものは、丸山自身が専門としていた日本の政治思想史ではなく、彼が自分の「ただの夜店」と言っていた部類の、実際の政治とそれに対する分析だった。そして先生はそれが一番彼の書いたものでは面白いものなんだ、と。実際に起きている事象を分析することの面白さと難しさ、しかしながらその必要性。いろいろ考えた授業だった。

とにかく。
そんなレベルの高い授業が終わった日は20人くらいで餃子パーティー。
一人ノルマ20個!と言われて、必死に作った。
その後は、まさに餃子のみのパーティーだった。
こんなのもありかな。
お腹の中は餃子だらけ。

・・・・・・・

話は変わって。
今週末は彼と彼のいとこさんがうちに来て、毎日東京観光。
一度は鎌倉にも足を伸ばした。久しぶりに海も見てきた。
風が強くてわりと波も高くて、白波を見ている自分がいました・・・・。

そして毎日続くこの暑さに私は完敗。
機嫌も悪くなるというどうしようもなさ。申し訳ないくらい。
それでも鎌倉には涼しい風が吹いていて、街とは違う心地よさを感じた。
人の歩く早さも違うし、表情もゆったりしてる。

・・・・・・

最近の読書は、夏目漱石の三四郎-それから-門の三部作。
今日から門を読み始めた。
彼の視点のするどさ、文章の鮮やかさには感心する。
自分に正直に、相手に誠実な恋愛とはどうあるべきか。
食べることと、働くことのどちらが目的なのか。食べるための職業は誠実にはなりにくいという考え方。
現代にも通用するような視点。
三四郎は、ヒューモラスな文章で、テンポよく進む。思わず自分を振り返ってしまう学生生活の描写。
それからは、淡々と語られる中に、情熱とか底知れない怒りがある。たしか村上春樹の小説で使われてた夢の一説はすごいインパクトだった。
おもしろいです。あらためて。