Wednesday, October 04, 2006

チベット in Paris

なんだか変なタイトルになっちゃったけど・・・

昨日は、フランス語の授業の後に、今話題になってるフランス映画をクラスみんなで観にいきました。第二次世界大戦のときに、フランス側で戦った植民地人たちの映画。『タクシー』で有名になったSamuel Naceri とか、こっちで大人気のJamel が主演。

戦争映画ってそこまで好きではないし、たくさん観たほうじゃない。でも今回のは本当に新しい視点で、正直ショックが大きかった。
決して楽しい映画ではない。
すごく重い。映画館を出たあと、クラスの子たちの顔はみんな暗かったな。

アルジェリア人とかモロッコ人の兵隊はフランス本土のフランス人から差別的な扱いを受けていた。彼らは、生まれてから一度もアフリカを出たことはなかったけれど、『ナチスと戦う、フランスを開放する』、という意思をもって、初めて海を渡り、『フランス人』として戦った。マルセイエーズ(フランスの国歌)を歌った。

こういう複雑な背景を抱えながら、多民族が共存するのがフランス。

映画自体は、メッセージを伝え、フランスの政治界、それから社会全体に問題提起をするきっかけになったという点ですごく評価されるべきだと思う。

映画のあとは、みんなで飲みに行って、そして晩御飯がすごく面白いことに・・・

なんと、チベット料理。初です!
この前は先輩とイラン料理を食べたんだけど、やっぱりいろんな国の食文化に触れるのはすごく楽しい!(どこにいってもこの食に関する積極性だけは変わらないようで・・・)

チベット料理は、ちょっとあっさりした中国料理と、インド料理の間、っていう印象。
そして一緒に行ったメンバーがまたおもしろい。
国籍:アメリカ、イギリス、イタリア、フィンランド、ドイツ、日本。
共通言語:フランス語
食:チベット
場所:パリ

英語のほうがいい、っていう子がたくさんいるのに、みんな90%をフランス語で頑張ってる。
話題もなかなかおもしろいね。

私にとって、こんなに外国人に囲まれて、そして自分もその一員となるのは初めてのこと。
たしかに、三週間くらいイギリスの語学学校に通ったこともあった。でもそのときも周りはほとんどフランス人。フランス語が母国語ではない子達とフランス語で会話をする。

こういう新鮮さがあるなんてあまり想像してなかったな。
来週から授業。
今度はフランス人もたくさんいる中で普通に授業が行われる。
でも、クラスで仲良くなった子達とはこれからもつながっていたいと思う。
いろんな価値観に触れて、さらに自分の世界を広げよう。