Tuesday, February 03, 2009

プロフェッショナリズム

この前、フランスの大学教授夫妻とお話をする機会があった。
行ったのは、広尾にある、Chocolatier Bonnat のお店。
最高においしいホット・ココア飲んだことも十分話題性はあるのですが。

そこでちょっと、はっとした話がこの、プロフェッショナリズムの話。
このチョコレート職人さんが、日本に展開をした理由のひとつが、
「日本人にはプロフェッショナリズムの精神があるから」ということだったらしい。

奥さんが、フランスでは、職業に対してのプロフェッショナリズムが欠けてる。
という話をしていた。

彼らの例え話は、大学の事務の人たちのやる気のなさ、学生にあたる意味のなさ、などなど。
たしかにたしかに、とうなずける話。
その点、日本の大学の事務室の手際のよさ、対応のよさには驚く。
外を見てしまうと、日本での物事の流れがものすごくスムーズだというのを実感することになる。

私はこういう話をプロフェッショナリズムという観点から考えたことはなかった。
たしかにそういわれれば日本では、
対応のよさが当たり前であるべき、という考え方に基づいている。

⇒お客様は神様、精神。

ただ、やりすぎっしょ、と思ってしまうことも多々あることは否めない。
もう少しリラックスすりゃいいのにー、とか、
あまりにも完璧にやろうとするから、逆に柔軟な対応ができなかったり、
しまいには自分から考えることをしなくなる人も多い気がする。

友達が人から聞いたという話だけど、
日本で生活をしていると、あまりにもすべてが自動的にやってもらえちゃう気がして、
どんどん自分の創造力・想像力が欠けていく、と。
もちろん自分でその辺は気をつけるべきって部分もあると思うけど・・・。

⇒つまり神様になったと勘違いするな、と。

完璧対応や完全○○対策。
それをやりすぎるから、電車やバスでのアナウンスがやたらとうるさかったり、
客や利用者の立場からすると、
どうも子ども扱いを受けてる、と感じたりしてしまう。

でも、もちろん自分の仕事にプライドを持っている人はどこの国にもいるわけで。
例えば日本の和菓子職人もフランスのチョコレート職人も多分同じくらいのプロフェッショナリズムで自分の仕事に臨んでるはず。

社会のどこでこういう精神は育まれていくんでしょーかね。
と、お会いした後にごちゃごちゃ考えてみた。