Thursday, January 24, 2008

北斎とGoth

江戸東京博物館の北斎展と横浜美術館のGoth展。

北斎なんて、地味、とか渋い、とか言われそうだけど。
描かれる人たちの表情が豊かで、躍動感にあふれてた。
動いているのをそのまま描いた、というか。
生き生きしている。
富士山や滝などの風景の中にも、
人間が一緒に描かれていることが素敵だった。
富士山を一色と一本の線で描いている絵は、すごくモダンなものに見えて新鮮だった。

Goth展。
ゴシック系ファッションとかのこと。
語源としては、12世紀後半のフランスの建築様式からきているのだけど、
まぁ、そのころの意味とはかなり変わってきている。

写真が多かった。
原宿とかね。
あの独特の真っ黒いファッション。
そして、その中にもいろいろ種類があるそうな(知らなかった)
カラコンをいれてたりするからかもしれないが、
表情にどうも生気を感じない人たちが多くて。
少し背筋がぞくぞくした(体に釘刺したりしてたしねー・・・)
これは私の世界からはかけ離れてた。
生きていると感じるのは死が隣にあるから、
という考え方を思い出させた。

こうして、生きていても必ず裏に存在する負の側面を強調して、
自己をアピールする人たちもいる。
そういう負の側面から這い上がろうとしている人たちもいた。
裏側から見た、っていうかんじ。

北斎とGothを比べる気はなかったんだけど、
こう考えてみると、ある意味両極端の展示会だったなぁ、と。

北斎は地味ではないな。