Thursday, May 01, 2008

Ramallah Concert

昨日の夜、DVDの二枚目を観た。
一枚目はドキュメンタリーで、ラマラでのコンサートは実現できない、っていうとこで終わる。
二枚目は、それが実際に実現したときのコンサート。
サイードはもう他界してしまっているけれど、プロジェクトは続いていて、
そして実現したっていう部分。

コンサートが内容の大部分だと思ってた。
でもこのプロジェクトのものすごく大事な部分が
一番最後のシーンに凝縮されていた。

彼らが「歴史的」と言うくらいのコンサートは
無事に終了。

しかし、コンサート直後。
ラマラという地に来た(来てしまった)イスラエル人たちは、
仲間たちと別れを惜しむまもなく、
むしろ着替える暇も与えられずに
銃を下げた兵隊に囲まれ、
会場の裏から、軍隊のけたたましいサイレンの音と共に去っていく。
セキュリティの問題だから仕方がないんだ、と語るバレンボイム。

あまりにも切ないと思った。
ただ、ただ演奏に来ていただけ。
むしろ、平和を考えるためにきただけ。
それなのに現実はむごい。
人間が創り出した国境とか他者とか恐怖とか。
そんなものを背負わされて
国に帰らなきゃいけない状況。

涙が出た。